図書委員(&有志)のおススメ本紹介
(図書館だより 令和6年 新春号 より)
『スマホアプリはなぜ無料?』(松本健太郎著) D.N
最近、「チェキ」や「写ルンです」といった、かつてのフィルムカメラやインスタントカメラが好評を博している。そういったものが人気があるのは、なつかしさとか特別感が手に入るからであると考える。この本は、人はなぜ物を買うのか(購買意欲)だったり、値段と質の仕組みが詳しく書かれている。私はこの本を読んでみて、知らず知らずのうちにメーカーや企業がお客を選んでいて、自分が商品を買っているように見えているだけなんだと気づかされた。また、ものに対して価格を自分の中で決めてしまっているのは少しいけないなと感じてしまった。
『本好きの下剋上』(香月美著) T.N
この本のあらすじは、現代日本に暮らす本須麗乃が事故に巻き込まれ、見知らぬ世界で生まれ変わり、貧しい兵士の家の病気がちな5歳の女の子マインとして生活する。その世界では人々の識字率も低く、書物はほとんど存在しない。大好きな本が手に入らない世界で、本を読むために一から本づくりに奮闘することになる。
本づくりを進める上で、展開や設定が細かく、周囲の手を借りながら試行錯誤をしたり、周囲の人々との人間関係の変化が楽しめる作品です。異世界系の本が好きな人はぜひ読んでみてください。
『青のオーケストラ』(阿久井真著) M.Y
今回紹介するオススメの本は「青のオーケストラ」です。
主人公の青野(あおの)は中学2年のときのある事件をきっかけに、人との間に壁をつくり、大好きだったバイオリンをやめてしまう。しかし、秋音と出会いもう一度バイオリンを始めることに?!中学校から高校生活を描いた青春ストーリー!!
この本はマンガなので、文章を読むのが苦手な人でも読みやすいと思います。また、音楽が苦手な人・好きでない人、誰でも一度は聞いたことがある曲ばかりなのでぜひ読んで欲しいです!(クラシックが得意ではない私でも鳥肌が立つような本でした(笑))
アニメ化もされていて、今度、一期の再放送があるそうなので、よかったらアニメも見て欲しいです。
『京都寺町三条のホームズ』(望月麻衣著) M.Y
今回私がオススメする本は「京都寺町三条のホームズ(20)」です。去年の図書室だよりの梅雨号で、このシリーズを紹介したと思うのですが、10月11日に新刊が発売されたのでもう一度書こう、ということで紹介します!!
記念する20巻目の第1章でなんと!なんと…滋賀県が舞台となりました!!(やったー)また色々と事件が起きたり、主人公の葵がインターンで京都国立博物館に行ったりと豪華なコラボ・ストーリーになっています。
おそらく、まだまだお話は続くと思うので、ぜひホームズさんの沼にハマってください!!(沼にハマっても、私は責任を取りませんので、そこは自己責任でお願いします(笑))
『押して駄目なら押してみろ!』(廣瀬アユム著) S.H
今回紹介する本は「押して駄目なら押してみろ!」です。ざっくりと主人公の情報をまとめると「入学早々、上級生や同学年から告白されるも返事はすべてNO.もはや話しかけることも恐れ多く、最近では下駄箱に、恋文という名のファンレターを入れるだけの存在」です。内容から察する人もいるでしょう。これは恋愛漫画です。普通の恋愛漫画ですよ。内容が気になった人はぜひ借りてみてくださいね。僕も返却日を忘れるくらい好きな内容なのでぜったい読んでくださいね。
『暗殺教室』(松井優征著) K.S
私がおすすめする本は「暗殺教室」という漫画です。理由はズバリすごく感動するからです。
内容は、触手の生えた謎の黄色い生命体と、政府から「殺せんせー」の暗殺を依頼された椚ヶ丘(くぬぎがおか)中学校、3年E組、落ちこぼれクラスと呼ばれているE組の攻防戦と交流、生徒たちの成長が描かれた物語です。
最初は絶望しかなく、希望を失っていった生徒たちが「殺せんせー」と出会い徐々に希望を持つようになり、最終的には…そこは本を読んでからのお楽しみです!
1人1人個性的ですごくおもしろいし、時には闇が見えたり…?そういう部分もふくめ、この本が私のおすすめになりました。読んだことがある人はもう一度、読んだことのない人はぜひ読んでください‼
『ライアーライアー』(久追遥希著) K.U
自分が紹介する本は「ライアーライアー」という本です。この物語では篠原緋呂斗というキャラクターがとある人物を探すために、島になっている高校で特殊なゲームをしていくが、勝ってはいけない人にたまたま勝ってしまったせいで、ずっとイカサマをしなければならなくなったのが始まりでした。そこから頭を使いながらいろんな人と、そのゲームをしていくこととなる展開が個人的に好きです。
そして星という制度もありゲームに勝利することで星を増やせ、もてる星が1から7まであります。その中でもいろんな効果を持つユニークスターというものもあり、自分はその一つ一つの違った効果が好きです。
『葬送のフリーレン』(山田鐘人原作/アベツカサ作画) H.S
最近、読み始めて面白くて、図書室にも入るらしいので、ぜひみなさんにも読んで欲しいです。
まずはこの作品は勇者たちの10年にも及ぶ冒険の末に、魔王を打ち倒し世界に平和をもたらした後の話。魔法使いのフリーレンは千年以上生きられるエルフであり、彼女は勇者ヒンメル達と再会の約束をし、独り旅に出る。
それから50年後ヒンメルの元に訪ねるが、50年前と変わらない彼女に対して、彼は老い人生は残りわずかだった。死を迎えたヒンメルを目の当たりにして、これまで“人を知る”ことをしなかった自分を痛感して、それを悔い“人を知るため”の旅にでる。
その旅路を描いた作品です。ジャンルは冒険ファンタジーまたは後日譚ファンタジーです。本を読んでいて巻を読み重ねていくごとに、彼女と同じようにエルフの感覚を感じました。
漫画ではたった数巻でも、作中では旅を始めて9年も経っていて、フリーレンの弟子で人間の魔法使いフェルンが、数巻前では小さかったのに、今では後2年で大人になるまでになり、成長を痛感します。まだ5巻までしか読んでいませんが、日々淡々と進んでいき、キャラクターそれぞれの心情の機微を読んでいくのが面白いです。読んでください。
『「また会いたい」と思われる人』(鹿島しのぶ著) R.F
私がオススメする本は『「また会いたい」と思われる人』という本です。これは物語ではありません。タイトルどおりの本です。例えば「名前」+「挨拶」で伝える。これはあいさつの前か後に相手の名前を付けるということです。まず挨拶というのは空気を読まなくてもいい言葉です。人に話しかける時に遠慮しちゃう、物怖じしちゃう人っていますよね。空気を読むのは挨拶の後で大丈夫です。それに相手の名前を呼ぶことで、自分の名前も覚えてもらいやすくなります。これは社会に出た時にでもつかえることです。などということが書かれていました。私はたしかにそうだなと思いました。ためしてはいないんですけど(笑)このようなことが70個ほど書かれていました。読んで損はないと思い私は読みました。
これが私のおススメする本です。ぜひぜひ読んでみてくださいね~!
『今夜、きみの声が聴こえる : あの夏を忘れない』(いぬじゅん著) K.N
この本はいぬじゅんさんの「今夜、きみの声が聴こえる」の第二弾です。この前作は図書室にもあるので、ぜひそちらを読んでから、今作を読むと更に楽しめると思います。この本は、切なくて切なくてとても心に残った作品です。
では、あらすじです。高二の咲希(さき)は、幼馴染の奏太(そうた)に想いを寄せると、関係が崩れるのを恐れて告白できずにいた。そんな中、奏太が突然、事故で亡くなってしまう。彼の死を受け止められず苦しむ咲希は、導かれるように祖母の形見の古いラジオをつける。すると、そこから死んだはずの奏太の声が聴こえ、気が付けば奏太が死ぬ前に戻っていた。時間を巻き戻すには、代償としてある決断をする必要があった。
続きが気になる方はぜひ手に取ってみてくださいね。
『いつかの冬、終わらない君へ』(いぬじゅん著) K.N
そろそろ雪が降りかけるこの時季にぴったりな作品を紹介します。私がよくおすすめする、いぬじゅんさんの冬シリーズ第四弾です。冬シリーズはどれも感動作なので、そちらもぜひ読んでみてくださいね。読んだ感想は、衝撃の展開が多く、読み始めたら目が離せなくなりました。途中に出てくる短い小説もとても良いので注目してみてくださいね。
では、あらすじです。出版社で働く柚希(ゆずき)は人に対して自己主張ができない性格。小説の編集者になりたくて出版社に入ったが、入社以来、求人誌の編集部で働いている。柚希には小説家を目指していた親友の彩羽(いろは)がいたが、二年前に亡くなっていた。ある日、赤いパーカーを着た青年が現れ、「僕の名前を呼んで」と言う。その言葉の意味は一体…。
続きが気になる方はぜひ手に取ってみてくださいね。
『きみの知らない十二ヶ月目の花言葉』(櫻いいよ・いぬじゅん著) K.N
この本は私が読む本では珍しく、男女のそれぞれの視点で描かれた作品です。物語が進んでいくうちに、少しずつ男女の気持ちが変化していって、とても心揺さぶられるお話でした。
では、あらすじに入っていきます。本当に大好きだった。君との恋が永遠に続くと思っていたのに…。廃部寸前の園芸部で出会った僕と風花(ふうか)。花が咲くように柔らかく笑う風花との出会いは運命だった。季節は巡り、恋に落ちる二人。けれど長くは続かない。僕の身体は病に蝕まれているから。切なく儚い恋。しかし、悲恋の結末にはある秘密が隠されていた…。
この続きが気になる方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。