図書委員のおススメ本紹介

 『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉著) H.T

僕がおすすめする本は、東川篤哉さんの「謎解きはディナーのあとで」です。この本は、事件の真相が分からない令嬢の刑事が、執事に真相を推理してもらい、事件を解決していくミステリです。失礼極まりない執事との会話がとてもおもしろくて笑えます。おもしろくて、ミステリとしても成り立っている小説です。一冊に六話分の話が入っていて、一話分が四十ページ前後で読みやすいのでぜひ読んでみてください。

 

『硝子の塔の殺人』(知念実希人著) R.N

ミステリ小説が好きな人にはぜひ一回は読んでみてほしい作品です。私がこの作品を初めて読んだときは面白くてもう一度読み返しました。物語のところどころに伏線があり、読む人も主人公たちと一緒に謎を解くことができ読み手を飽きさせないとてもいい作品だと思いました。物語が終わりに近づけば近づくほど、驚きが待っているので、気になった方はぜひ読んでみてください。

 

『容疑者Xの献身』(東野圭吾著) A.K

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神。彼は、一人娘と暮らしている隣人の花岡靖子に秘かな思いを寄せていた。ある日、彼女たちが前夫を殺害したことを知り、彼は二人を救うため完全犯罪を企てる。捜査が難航する中、石神のかつての親友である物理学者である湯川学が捜査に加わることになった。湯川は石神の完全犯罪を解明できるのか。どんどん謎が解明されていくのが、夢中になるほどおもしろかったし、それと同時に愛とは怖いものだと思った。結末は涙なしで読めないと思った。ぜひ読んでみてください!

 

『キリン』(山田悠介著) M.M

この物語は、天才であることを当然のように求められる世界が舞台です。主人公の麒麟の学力は4歳で止まってしまい、家族からも見捨てられてしまいます。才能とは何か、幸せとは天才であることなのか、学生の私たちにとって何が大切なのか考えさせられる作品です。理不尽で残酷な運命に立ち向かい、自分たちの存在意義を見つけ出そうとする「失敗作」たちの物語。ぜひ読んでみてください。

 

『ここは今から倫理です。』(雨瀬シオリ著) S.H

私のおすすめする本は、雨瀬シオリ先生の描く『ここは今から倫理です。』です。この本は倫理を教える高校教師、高柳先生が生徒達が抱える問題と向き合い、倫理的な話し合いにより、問題解決を目指す漫画です。この漫画は一・ニ話ごとに一つの問題を解決する形態で描かれています。私がこの漫画をおすすめする理由は、現代の若者達が抱える問題を強制することなく話し合いによって生徒自身に問題と向き合わせる解決をするのがとても教師としてかっこいい、よい漫画だと思ったからです。