丑年御慶 新年あけましておめでとうございます

 

令和3年(2021年)1月

校 長 嬉 野 公 人

 

あけましておめでとうございます。謹んで新春をお祝い申し上げます。 旧年中は多くの方々に大変お世話になり、誠にありがとうございました。

こうしたご祝詞を申し上げますと、みなさまの中には「コロナ渦の中、何がおめでたいのか」とおっしゃる方もいるかもしれません。今年の年末年始は例年と異なり、ずいぶん違った過ごし方をされたのではないでしょうか。例年なら初詣、家族旅行に行っていた、ご両親の実家に帰省していたなど、今年はいろんなことを控えられたのではと考えています。

昨年は、新型コロナウィルス感染症により、本校も様々な対応を余儀なくされ、学校行事等を中止または延期せざるを得なかったことも多くありました。生徒たちにとってもこれほど活動に制約を受けて困ったことはなかったと思います。またまだ予断を許さない状況が続きますが、それでも今年は、できる限りの対策を講じつつ、授業や部活動、行事等の取組を実施していきたいと考えています。

さて、今年は、「辛丑(かのとうし、しんちゅう)年」、「うし年」です。古来、牛は人の生活と密接に結びついていました。牛は人の生活を助け、一つ屋根の下で人と家族同様に暮らし、その労力は一家の大黒柱的な存在でした。私が小学生の頃まで、近所に牛小屋があり、牛が飼われていました。よく草野球のボールがその牛小屋の床下に落ちて拾いにいったことを覚えています。現代の日本では、農業の機械化によって、「使役の牛」という役割はなくなり、牛は肉牛、牛乳として食べるもの(因みに、ヒンドゥー教徒は信仰上、牛は聖なる動物として食べることはタブーとされています)となりましたが、かつての牛耕やその姿から、今でも私たちは、牛に「粘り強さ」「堅実さ」「誠実さ」などのイメージを持っていると思います。

コロナ渦の中、牛は私たちにその姿や性格から教えてくれているものがあるように思います。今年は、前半は辛抱の時です。今できることを、まさに牛の譬えのごとく、誠実に粘り強く取り組んでいきましょう。今年の後半には状況が好転することを念じたいと思います。

ひょっとして、本来なら、どこかへ出かけていた方も、今年は新型コロナ感染症のおかげで、このホームページに立ち寄っていただいているのかもしれません。コロナのおかげというと語弊がありますが、こうして本校のホームページを見て、生徒たちの活動をご覧いただいていることは大変ありがたいことです。また、時間があるときに是非訪ねてきてください。きっと生徒の元気な姿や、新たな情報が載っていると思います。

今年も、安曇川高校がさらに良い学校になるよう取り組んでいきますので、応援よろしくお願いいたします。

新しい年が、みなさまにとってすばらしい年になりますよう祈念しております。